室町時代の鎌倉・古河公方を中心とした関東地方の合戦記です(全3巻)。『太平記』を継承する意味から『太平後記』の別称があります。
1379年から1479年までの100年間の関東の政治動向が記述されています。
上・中・下巻の主な内容は下記の内容で、15世紀における関東の政治情勢を知るうえで重要なものになります。
上巻は
・1379年「上杉憲春諫死の事件」
・1400年「伊達政宗の乱」
・1416年「上杉禅秀の乱」
・1422年「小栗満重の乱」
等の鎌倉府に対する反乱が記載されています。
中巻は
・1438年「永享の乱」
・1440年「結城合戦」
が記載されています。
下巻は
・1467年「享徳の乱」
や常縁と斎藤妙椿との和歌贈答や武将の和歌等が記載されています。