長州砲のレプリカ

長州砲のレプリカ
(撮影日:‎2012年3月11日)

 みもすそ川公園は源平合戦の最後の舞台となった壇ノ浦に面し、国道9号と関門海峡に挟まれて立地する都市公園です。
天保製長州砲のレプリカはその公園の中にあります。
レプリカは5門あり、全て海峡に向けて設置されています。そのうち1門は、硬貨を投入することで砲撃音と煙の演出を楽しむことができるようになっています。

天保製長州砲とは

 幕末、開門環境での6次にわたる攘夷戦は、元治元年(1864年)8月、長州藩兵と英・仏・蘭・米4ヵ国連合艦隊との交戦をもって終結したが、同時にこれは明治維新の具体的始動につながった。この歴史的事件で下関海岸砲台に装備された長州藩の青銅砲は、すべて戦利品として外国に運び去られ国内から姿を消していた。
 1966年春、渡欧中の作家古川薫氏がパリ・アンヴァリッド軍事博物館に保管されている攘夷戦長州砲を発見、以来返還運動が進められたが実現困難のところ、郷土出身の外務大臣安倍晋太郎氏の努力とフランス政府の好意によって1984年6月、貸与の形式で里帰りを見るに至った。この機会に下関東ロータリークラブでは、フランス政府の了解を得、創立20周年記念事業として、これを現寸大かつ精密に模造し下関市に寄贈した。
 同長州砲は天保15年(1844年)萩藩の鋳砲家郡司喜平治信安の手になるもので、幕末日本人の対外危機感を象徴する歴史的逸品である
 鎖国に眠っていた日本史がようやく世界史に組み入れられる瞬間を目撃したこの物言わぬ証人を、海峡のほとりへ永久に安置しようとするのは、歴史に富むこの地の発展と世界平和を祈念する趣旨にほかならない。

長州砲概要

砲身

全長 3.56m
口径 20.0cm

砲架一体

(中央3門)

高さ 3.52m
最大長 6.68m
最大幅 2.6m

(中央2門)

高さ 2.92m
最大長 5.98m
最大幅 2.6m

スポット詳細

名称 長州砲のレプリカ
住所 下関市みもすそ川町
アクセス JR下関駅からバス12分「御裳川(みもすそがわ)」下車すぐ。
下関ICより車で約5分。
WEB
時間 自由
休み なし
料金 無料
所要時間 5~10分
備考
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